ブログ始めました。このブログでは食べられる野草を始めとした野生食材料理を中心に、日々の雑多な記録をつけていこうと思います。
今まではTwitterで料理画像を上げていましたが、Twitterの140字制限は野草料理を紹介するにはあまりにも少なく、書きたいことを満足に書くことが出来ないので、ブログで紹介していくことにしました。
稚拙な文章で至らぬところも多々あると思いますが、暖かく見守ってやってください。




それでは本題。
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昨日、あるものを求めてチャリで磯に行きました。
そのあるものとはこの
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磯の岩に張り付いてる変な物体こと、カメノテです。岩にがっちりくっついてるところをマイナスドライバーで無理やり引っ剥がしてやりました。
ついでにカニさん2匹も取れてますが、これも一緒に使います。
そしてカメノテを獲って帰ろうとしたところ、
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なんだか柔らかくて美味しそうな草を見つけたので、写真に撮って植物専門SNS「GreenSnap」で聞いてみました。
そして判明したこの植物の名前がハマゴウ
調べてみると美味しそうな見た目に違わず実際に食べられるとの記述がちらほら見られるので、これも
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手で引っ張ってちぎれる柔らかいところだけ採取し、持ち帰ります。
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そして持ち帰ったカメノテとカニさんを塩水につけて(カメノテに必要かどうかは不明だが)砂抜きし、翌日。
洗ったカメノテとカニさんを水から茹でて、出汁をとります。
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この時に出てくるアクが強烈で、気を抜くと吹きこぼれるほどたくさんアクが溢れ出てきて(実際吹きこぼした)、強烈な磯臭さが周りにたちこめ、キッチンがタイドプールになります。
じっくり出汁をとってる間に、調べても調理例が全然出てこないハマゴウを味見してみましょう。
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まずは生でひとかじり。
もしゃもしゃとした食感に強烈な苦味と強めなハーブの香り、食べた後に残るいがらっぽい辛味・・
マズッ!
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生で食うもんでは無さそうなのでカメノテ出汁で適当に数分茹でて食べてみると、強烈な苦味といがらっぽさも無くなったものの、もしゃもしゃしたなんとも言えない食感はそのままに特有の香りも無くなり、ただの美味しくない草になりました。
何に使えば良いのかわからない草はさておき、
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とった出汁を別の鍋に移してカメノテを1つ1つ牛革のような皮をむき、わずかな可食部を取り出します。卵巣か精巣かなにかわかりませんが、触腕にたまについてるオレンジ色や褐色のペラペラの物体もなんか食べられそうだったので、これもついでに取っておきます。しかしとてもキッチンに似合わないビジュアルしてんなこいつ。
そしてとった出汁とカメノテのむき身、油揚げとむきエビと刻んだハマゴウ等を入れ、
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炊き込みご飯を作ります。
出来たものに刻みネギを散らし、混ぜて完成!DSC_0029
早速食べてみます。
まあまあ美味い。
ほのかに磯の香りが漂い、たまにちょっと噛みづらい貝のような物体(カメノテ)がある普通の炊き込みご飯と言った味で、思ったより個性は弱いものの普通に美味しいです。カメノテは出し殻になってるにも関わらず噛むたびに旨味が出てきて非常に美味しいのですが、刻んだハマゴウの存在感はやはり皆無。カメノテが少し硬くて噛み切りづらく、たまに砂粒がジャリッとする以外は悪くない出来です。・・・あれ?カメノテ入れないほうが良くね?
余ったカメノテ出汁でもう一品。
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ちくわ、油揚げ、ネギをぶちこんで味噌汁にしました。
こっちはダイレクトに出汁を飲んでいるためか磯の香りが非常に強烈で、この臭いが苦手な人はまず食えないだろうと思うほどです。肝心の味は思ったより出汁の味も味噌味も足りなかったので、市販の顆粒出汁と味噌を足したところ、味噌を入れすぎてしょっぱくなってしまい、イマイチな出来となってしまいました。
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出し殻のカニさんも一応食べましたが、茹でても殻が噛み切れる硬さになっていないので仕方なく身をほじくって食べたものの、小さすぎて食べるところは全然無く、味も出し殻らしく虚無味となっている上磯臭く、わざわざ獲って食う価値は無さそうです。食うとしても唐揚げでまるごと食うくらいでしょう。