無職、道草を食う

無職が雑草や魚や虫等、変わったものを喰らうブログ。変なものが手に入れば、気が向いた時に更新します。意見・要望等あればコメントまたはTwitterまで。

2019年06月

スベリヒユとシロザと、謎の虫

先日畑に行きました。
僕のおばあちゃんが畑で色々な野菜を栽培していて、冷蔵庫の野菜が尽きるたびに野菜を収穫させてもらっています。
そしてこの時期畑に行くたびに毎回ついでに採るものがあるのですが、それがこの
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スベリヒユと、
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シロザ。いずれも野菜ではなく畑の厄介な雑草です。
何でこの変態は畑に行ってわざわざ野菜じゃなくて雑草採ってんだ?と思う人もいるかもしれませんが、畑は野菜を育てるために土壌環境等が整えられているので野草も美味しく育ち、何せ雑草なので収穫することが雑草駆除になる一石二鳥のため、畑で野草を採ることは実に理にかなっているわけです。変態であることは否定できませんが。
そしてスベリヒユをよく洗ってから
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2分ほど塩茹でしてから数十分水に晒して2cm幅に切り、
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マヨネーズ、からし、ゆずポン酢、鰹節を和えて、完成。
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シロザも同じく洗ってから3分ほど塩茹でしてると・・
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なんか変な虫が出てきたので皿に上げておきます。
そして茹で上がったシロザを
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数分水に晒した後2cm幅に切って、完成。
これらを皿に乗せて
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スベリヒユのマヨポン酢あえとシロザのお浸し~変な虫を添えて~の完成です。
まずスベリヒユから食べてみましょう。
・・・うん、普通に美味い。
スベリヒユ自体は独特のぬめりとシャキシャキの食感が心地よくほのかな酸味があり美味しいのですが、元々酸味があるのでポン酢とマヨをかけると少し酸味が過剰であり、醤油の方が美味しいかなあ、といった感じです。

続いてシロザ。
うん、やっぱり美味い。
シロザのお浸しは何度も食べてるのですが、野草と思えぬほど葉っぱが柔らかく、味もほうれん草に似ていて非常に食べやすいです。
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最後はシロザにいた変な虫。コイツも食べてみましょう。
予め言っておくと僕は別に虫を食うのが特別好きというわけではありません。
ただ茹でて殺してしまった以上、それをただ捨てるだけでは虫も浮かばれないので、いっそ食べてやろうと思う訳です。
では実食。
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・・まずくはないが、美味しくもない。
殻が若干硬く食べづらいものの、容易に噛み切れる硬さ。
味は小さすぎて無味・・かと思いきや、噛んでるとシロザそのものの味がしてきます。
茶色い個体は殻がより硬めですが、同じく噛み切れるので問題なし。
特段秀でて美味いわけでもないですが、変な味もしませんし、調理した時に混入してても気にせず食べても問題無さそうです。

謎の虫はともかく、スベリヒユもシロザもあちこちに蔓延るのでたくさん採れて、下処理も比較的簡単で何より美味しいので、とてもおすすめの野草です。
スベリヒユは結石の原因となる大量のシュウ酸を含み、シロザは葉っぱの表面についた白い粉が大量に摂取すると肌荒れの原因となるらしいので、どちらも多食は厳禁なのが難点ですが。

コブダイは美味い。コブ以外は。

今日、MEGAドン・キホーテに行ったんです。
肉に魚、野菜等生鮮食品が並んでいて半分スーパー化しており、何故か魚がとても安く売ってるので、近くに来た際はいつも立ち寄ってます。
そしていつも通り魚コーナーを物色していた所眼の前に現れたのが、
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80cm級の馬鹿でかいコブダイ。しかもこのサイズで2000円と超破格。
めっちゃ安いけどこんなの食い切れる気がしねえ…でも旨そうだしどうしよ…と葛藤すること数分、黒鯛をくれた友人を電話で召喚して今晩共にコブダイを食うことを決め、購入を決定。
いつも通り家で捌くにはデカすぎて大変なので
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店の調理担当の人に三枚おろしにしてもらいました。店名は念の為隠しています。
早速調理していきます。
まず身のすさまじい重さで皮を引く手が痛くなってくるのを我慢しながら皮引きしてから中骨を取り、
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刺身用のサクにしました。大きすぎてバットに入りきってない。
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そしてサクを1つ1つ氷塩水で洗って臭みを取り、刺身の形に切る・・
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前に我慢できなくなったので醤油をつけて一切れ味見してみます。
こっこれは・・ムチムチネットリとした鯛らしからぬ柔らかな食感、そして噛むほどに甘みが口の中に広がって・・
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すみません。一回やってみたかったんです。
しかし柔らかくて甘みがあって癖がなく、少し筋っぽく噛み切りづらい所があること以外はかなり美味いです。これは期待が持てます。
後でわかったんですがコブダイってタイ科じゃなくてベラ科なんですね。通りで鯛っぽくない訳だ・・
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そしてサク4つのうち3つを刺身にして皿にギュウギュウ詰めに乗っけて完成。
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アラ(中骨とカマ)は熱湯をかけて洗って汚れを取ってから表面を魚焼き器で焼いて、昆布、だしの素、調味料と共にコブダイ飯にします。
そしてコブダイといえばその名にも冠している立派なコブ。
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ブッサ
人間だったら絶対関わりたくない面をしていますが、調理法を調べるとコブが美味いとの記述がちょくちょく見られ、何より
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フォロワーの芋ようかんさんにもおすすめされたので、このコブを味見してみます。
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まずは生で醤油をかけて一切れ。
う、美味い・・・一口目だけは・・・
ブリトロの脂を10倍に増したような味で美味いんですが、とにかく脂の塊なのでひたすら油っこく、数切れ食べると胃もたれしそうです。
豚バラの脂部分だけ集めて食ってるような油っこさでそのまま食うのはあまりにキツイので、
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グリルで焼いてある程度脂を落として食ってみました。
ホルモンみたいな見た目ですが、味の方は・・・・
美味い、美味いけど脂だ・・・・・・
生でも焼いても脂っこいのはわかったので、他のアラとともに
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煮付けにしました。
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早速頭を食べてみます。
まずは頬肉、味がしみてないけど身が引き締まっていて甘みがあり、かなり美味い。
次は皮、取り切れずに残った鱗が少々気になるものの、ブリの頭の皮と同じく柔らかく、なかなか美味い。
最後の鬼門、コブ。
うん・・味がしみてないただの脂だ・・・・・・・・
コブが美味しいと聞いて楽しみにしてたのですが、まさに油の塊なのでまともに食えたもんじゃないですね。
コブ美味しく食えなかったよ・・・芋ようかんさんごめん・・・・
気を取り直して
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炊けたコブダイ飯からアラと昆布を取り出して
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骨が入らないように手でアラの身を昆布と共にほぐして、
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コブダイ飯の完成。
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きちんと下処理をしたおかげで臭みもなくあっさりとした優しい味わい、まるで料亭のような味で実に美味いです。料亭行ったこと無いけど。


今回初めて食べたコブダイ、コブ以外はかなり美味かったので大変満足です。
しかし肝心のコブがただの脂でしかなく、なぜ美味しいと言われるのかわからなかったのが残念。
というか本当に食うもんなんだろうかこれ・・・それこそホルモンみたいに脂をひたすら焼き落とすくらいしないと、まともに食える気がしない・・・

6月28日追記
芋ようかんさんからリプが帰ってきました。
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ひどい!騙したのね!

黒鯛うまし!

突然ですが黒鯛は好きですか?僕は大好きです。
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ということで友達から40cm前後のいいサイズの黒鯛を貰ったので、
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とりあえず三枚おろしにしました。
最近三枚おろしをほぼ身を残さずに出来るようになってきて、地味に成長を感じます。皮引きはなかなか上達しませんが。
おろしたサクは中骨を切り取って刺身包丁で切ってからハマゴウの上に盛り付け、
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刺身にしました。黒鯛の刺身はねっとりとした食感が特徴だと思っていたのですがこれはサクサクとした食感でほぼ真鯛と変わらぬ身質をしており、噛むほどに優しい甘みが口に広がり、黒鯛とは思えぬ美味さです。
磯の黒鯛は臭みが無いと友達が言ってましたが、強烈な磯臭さを放つことがある夏場の黒鯛であるにも関わらず、たしかに臭みも全くありません。一応臭み消しにハマゴウを使ったものの必要無さそうです。
余談ですがハマゴウは一般人が食べても不味いらしく、刺身を食べながらたまたまハマゴウを食べた友達は(゚*゚)こんな顔をしていました。

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腹骨を削ぐのが下手なため腹骨のアラにたくさんついていた身を削ぎ取り、
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竹串に挿してコンロで炙って

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炙りにしてみました。
刺身とは違った味と柔らかい食感でこれはこれで美味しいですが、皮目の炙りが足りないのか皮がクニュクニュと食べづらかったのが残念です。
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小さいアラと皮、肝臓、卵巣は小麦粉、片栗粉、塩コショウをまぶしてフライパンで揚げ焼きにしてムニエルに、
頭などの大きめのアラは魚焼き器で塩焼きにしました。
ムニエルは身がふっくらとしているよくある魚のムニエルといった感じでとても美味しく、肝臓、卵巣も一切臭みがなくてとても美味しいです。皮はカリッと揚げることが出来ておらず硬くて食べづらくイマイチでした。
塩焼きは味は悪くないもののムニエルに比べて身の水分が失われていてふっくらしておらず、中骨は特に直火で加熱されたことによって骨に身が張り付いていて身がほぐれなくなっており、食べることが非常に困難でした。

カメノテとハマゴウ、ついでにカニ

ブログ始めました。このブログでは食べられる野草を始めとした野生食材料理を中心に、日々の雑多な記録をつけていこうと思います。
今まではTwitterで料理画像を上げていましたが、Twitterの140字制限は野草料理を紹介するにはあまりにも少なく、書きたいことを満足に書くことが出来ないので、ブログで紹介していくことにしました。
稚拙な文章で至らぬところも多々あると思いますが、暖かく見守ってやってください。




それでは本題。
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昨日、あるものを求めてチャリで磯に行きました。
そのあるものとはこの
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磯の岩に張り付いてる変な物体こと、カメノテです。岩にがっちりくっついてるところをマイナスドライバーで無理やり引っ剥がしてやりました。
ついでにカニさん2匹も取れてますが、これも一緒に使います。
そしてカメノテを獲って帰ろうとしたところ、
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なんだか柔らかくて美味しそうな草を見つけたので、写真に撮って植物専門SNS「GreenSnap」で聞いてみました。
そして判明したこの植物の名前がハマゴウ
調べてみると美味しそうな見た目に違わず実際に食べられるとの記述がちらほら見られるので、これも
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手で引っ張ってちぎれる柔らかいところだけ採取し、持ち帰ります。
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そして持ち帰ったカメノテとカニさんを塩水につけて(カメノテに必要かどうかは不明だが)砂抜きし、翌日。
洗ったカメノテとカニさんを水から茹でて、出汁をとります。
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この時に出てくるアクが強烈で、気を抜くと吹きこぼれるほどたくさんアクが溢れ出てきて(実際吹きこぼした)、強烈な磯臭さが周りにたちこめ、キッチンがタイドプールになります。
じっくり出汁をとってる間に、調べても調理例が全然出てこないハマゴウを味見してみましょう。
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まずは生でひとかじり。
もしゃもしゃとした食感に強烈な苦味と強めなハーブの香り、食べた後に残るいがらっぽい辛味・・
マズッ!
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生で食うもんでは無さそうなのでカメノテ出汁で適当に数分茹でて食べてみると、強烈な苦味といがらっぽさも無くなったものの、もしゃもしゃしたなんとも言えない食感はそのままに特有の香りも無くなり、ただの美味しくない草になりました。
何に使えば良いのかわからない草はさておき、
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とった出汁を別の鍋に移してカメノテを1つ1つ牛革のような皮をむき、わずかな可食部を取り出します。卵巣か精巣かなにかわかりませんが、触腕にたまについてるオレンジ色や褐色のペラペラの物体もなんか食べられそうだったので、これもついでに取っておきます。しかしとてもキッチンに似合わないビジュアルしてんなこいつ。
そしてとった出汁とカメノテのむき身、油揚げとむきエビと刻んだハマゴウ等を入れ、
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炊き込みご飯を作ります。
出来たものに刻みネギを散らし、混ぜて完成!DSC_0029
早速食べてみます。
まあまあ美味い。
ほのかに磯の香りが漂い、たまにちょっと噛みづらい貝のような物体(カメノテ)がある普通の炊き込みご飯と言った味で、思ったより個性は弱いものの普通に美味しいです。カメノテは出し殻になってるにも関わらず噛むたびに旨味が出てきて非常に美味しいのですが、刻んだハマゴウの存在感はやはり皆無。カメノテが少し硬くて噛み切りづらく、たまに砂粒がジャリッとする以外は悪くない出来です。・・・あれ?カメノテ入れないほうが良くね?
余ったカメノテ出汁でもう一品。
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ちくわ、油揚げ、ネギをぶちこんで味噌汁にしました。
こっちはダイレクトに出汁を飲んでいるためか磯の香りが非常に強烈で、この臭いが苦手な人はまず食えないだろうと思うほどです。肝心の味は思ったより出汁の味も味噌味も足りなかったので、市販の顆粒出汁と味噌を足したところ、味噌を入れすぎてしょっぱくなってしまい、イマイチな出来となってしまいました。
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出し殻のカニさんも一応食べましたが、茹でても殻が噛み切れる硬さになっていないので仕方なく身をほじくって食べたものの、小さすぎて食べるところは全然無く、味も出し殻らしく虚無味となっている上磯臭く、わざわざ獲って食う価値は無さそうです。食うとしても唐揚げでまるごと食うくらいでしょう。
洗濯物を灰と変える者
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